「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、……

銀河鉄道の夜

ぎんがてつどうのよる

宮沢賢治

銀河鉄道の夜宮沢賢治

『銀河鉄道の夜』(宮沢賢治)の書き出しは『「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、……』です。

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書き出し全文341字

「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」先生は、黒板に吊した大きな黒い星座の図の、上から下へ白くけぶった銀河帯のようなところを指しながら、みんなに問をかけました。

カムパネルラが手をあげました。それから四五人手をあげました。ジョバンニも手をあげようとして、急いでそのままやめました。たしかにあれがみんな星だと、いつか雑誌で読んだのでしたが、このごろはジョバンニはまるで毎日教室でもねむく、本を読むひまも読む本もないので、なんだかどんなこともよくわからないという気持ちがするのでした。

ところが先生は早くもそれを見附けたのでした。

「ジョバンニさん。あなたはわかっているのでしょう。」

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奥付

作品
銀河鉄道の夜(ぎんがてつどうのよる)
作家
宮沢賢治(みやざわ けんじ、1896–1933)
底本
「新編 銀河鉄道の夜」新潮文庫、新潮社
引用
書き出し341字。青空文庫の本文を底本どおりに引用(くの字点のみ縦書き用の字に置換)

宮沢賢治

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