おかしなはがきが、
ある 土曜日の 夕がた、 一郎の うちに きました。
どんぐりと山猫
文庫・Kindle版
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おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、一郎のうちにきました。
かねた一郎さま 九月十九日
あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。
あした、めんどなさいばんしますから、おいで
んなさい。とびどぐもたないでくなさい。
山ねこ 拝
こんなのです。字はまるでへたで、墨もがさがさして指につくくらいでした。けれども一郎はうれしくてうれしくてたまりませんでした。
奥付
- 作品
- どんぐりと山猫(どんぐりとやまねこ)
- 作家
- 宮沢賢治(みやざわ けんじ、1896–1933)
- 初出
- 「イーハトヴ童話 注文の多い料理店」盛岡市杜陵出版部・東京光原社、1924年
- 底本
- 「注文の多い料理店」新潮文庫、新潮社
- 引用
- 書き出し178字。青空文庫の本文を底本どおりに引用(くの字点のみ縦書き用の字に置換)
宮沢賢治
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