ある日の暮方の事である。

羅生門

らしょうもん

芥川龍之介一九一五

羅生門芥川龍之介

『羅生門』(芥川龍之介、1915年)の書き出しは『ある日の暮方の事である。』です。

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書き出し全文164字

ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。

広い門の下には、この男のほかに誰もいない。ただ、所々丹塗の剥げた、大きな円柱に、蟋蟀が一匹とまっている。羅生門が、朱雀大路にある以上は、この男のほかにも、雨やみをする市女笠や揉烏帽子が、もう二三人はありそうなものである。それが、この男のほかには誰もいない。

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奥付

作品
羅生門(らしょうもん)
作家
芥川龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892–1927)
初出
「帝国文学」、1915年
底本
「芥川龍之介全集1」ちくま文庫、筑摩書房
引用
書き出し164字。青空文庫の本文を底本どおりに引用(くの字点のみ縦書き用の字に置換)

芥川龍之介

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